カワキマチの時間

リフォーム工事の作業において

例えば ↑ 写真は とある商業施設ビル内の柱型なんですが
先日 これに台車か何かをぶつけてしまったとの事で
その破損の修理依頼がありました。
仕上げは塗装でしたが、
ここで今回の工程プロセスをお教えしましょう

傷ついた部分にパテ処理を行い・・・・・・・・・塗る。
以上

いや、単純に言葉で説明しろ、って言われればそんだけです。
これだけ聞いてたら、こんな2㎡もない柱型の修理なんて
1,2時間で終わる? って思われちゃいますけど・・・・
意外とお客様側に認識がないのは、
パテにしろペンキにしろ

その「乾燥時間」が必要になる、っていう点です。
今回の塗装にしろ

傷がけっこう深かったので、まず1回目のパテ処理(下パテ)。
その乾燥を待って2回目のパテ処理(上パテ)を行っています。
パテっていうのは、その時 ごそっと盛り盛りでならして平らにしたつもりでも
乾燥すると収縮するものなんです。
僕らでは それを「やせる」っていいますが、
その収縮を見越して、やせた部分にもう1度、上パテで仕上げる。
これでようやくまっ平らのフラットになるんです。
1回目のパテが乾いてくれないと、2回目はできないので・・・・

こうして扇風機をあてて、乾きを促したり
パテに混ぜる急速硬化剤みたいなものもありますが、
いずれしろ、この乾き待ちの時間って、何にも出来ないんですよ

他に塗るところがあるとか、やる事が他にあれば
そちらに回って、こちらが乾いた頃に戻ってくる、ってな段取りを組みますが
今回は施設ビル営業終了後の夜間でしたし、やる事これしかなかったんです

なので、パテが乾くまで大の男がぽつ~んと柱の前で佇むのみでしたね・・・・
1回目のパテ乾燥、同じく2回目。
その乾燥を待って1回目の塗装、その乾燥を待って・・・・・・っていう。
実質、作業する時間より 待ち時間の方がはるかに長かったです

塗装に限らないんですが、リフォームの作業って
けっこう このロスタイムがあるんです。
接着剤の乾き待ち、っていうのもありますし、
下地を高圧洗浄した時などは、その水気の乾き待ちっていうのもあります。
ゼネコンさんなどの現場で、
新たに壁をコンクリートで仕上げた乾燥待ち、なんて時は
もう早くその壁にクロスを貼って帰りたい職人さんが
集団でそのコンクリートにガンを飛ばしたりしてますね

そのコンクリートの場合なんかもそうなんですが、
下手に乾燥する前の 水気あるコンクリートにクロスを貼ってしまえば、
のちのちカビの発生にもつながりますから
こうしたロスタイムの厳守って大切なんです。
そこに あるのに手が出せない・・・・・・・
工事現場では
そんな初恋のセンチメンタルにも似た事態があるのです

アクセスありがとうございます

にほんブログ村
↑ クリックで全国リフォーム業者さん大集合のランキングページに移動します
よければポチッと応援よろしくお願いします。
- 関連記事
-
- 恵みの雨か、罰なのか・・・・
- プロとしての資質
- カワキマチの時間
- 女々しい奴ら・・・・・
- 人命にかかわる工事
スポンサーサイト